• オイルシールの種類と特徴

  • 型式記号と型状特徴

    A型オイルシールは、各種オイルシールの内で、回転用として最も多く使用されております。
    シールの対象を一方向側に置く場合、単独で用いられるのが一般的であります。
    使用限界の目安 圧力 MAX:0.03MPa
    外周金属 AC、外周ゴム AD

    耐圧力用のシールとして使用され、圧力によるシールリップの変形が小さくなるように設計されております。
    使用限界の目安 圧力 MAX:0.5MPa

    AC、AD型の密封液側に補強環を組込んでありますので、大型寸法(外径150mm以上)のシールに多く採用されております。
    シール性能はAC、AD型基本型式と同じです。

    金属ツバ付になっており、取外しを容易に行なう必要のある場合に使用されます。
    シール性能はAC、AD型基本型式と同じです。

    U型オイルシールは特に外部よりの異物を排除する必要がある場合に使用されます。A型同様回転用として多く使用されています。
    使用限界の目安 圧力 MAX:0.03MPa
    外周金属 UD、外周ゴム UE

    耐圧力用のシールとして使用され、外部よりの異物を防ぐ必要の有る場合に使用されます。
    使用限界の目安 圧力 MAX:0.5MPa

    UD、UE型の裏側に補強環を組込んでありますので、大型寸法(外径150mm以上)のシールに多く採用されております。シール性能はUD、UE型基本型式と同じです。

    型式記号と型状特徴

    保護リップが主リップと同方向なので、保護リップ側より軸を挿入する場合及び、一時的に油の切れる場合、シールリップの中間にグリースを充填して使用します。
    性能はU型基本型式と同じです。

    摺動用シールで往復運動によるシールリップの変形が小さくなるように設計されています。
    使用限界の目安 摺動速度 1.5m/sec 圧力 MAX:0.6MPa

    UE及びUES-3型と同じ特性を有し、特に取外しを容易に行なう必要のある場合に使用されます。

    一般にグリースシールとして多く使用され、その他A型オイルシールを併用して補助的(ダストシール)にも用いられます。
    又使用箇所のスペースが限られていたり、トルクを少なくする様な場合にも使用されますが、あまりむずかしいシーリングには使用できません。
    使用限界の目安 圧力 0MPa
    外周金属 KD 外周ゴム KE

    ・環・補強環とパッキングを組立てた構造で、特に強度があるので、大型寸法(外径100mm以上)に多く採用されています。
    シール性能はK型基本型式と同じです。

    内部よりのグリースをシールし、外部よりの異物を同時にシールする事ができます。K型基本型式と同様むずかしいシーリングには使用できません。
    使用限界の目安 圧力 0MPa

    異なった液体を分離させる場合などに使用され、反対方向に向き合った二つのA型より成り立っています。又一方をダストシールとして使用することもできます。
    使用限界の目安 圧力 MAX:0.03MPa
    外周金属 YC、外周ゴム YD

    型式記号と型状特徴

    一般軸シールと異なりハウジング内面とシール外周のシールリップが摺動してシールされ、シール本体は軸にはめあいされます。特に設計上軸に対してシールを拒否する場合のみ御使用下さい。
    使用限界の目安 圧力 MAX:0.03MPa
    内径(はめあい部)金属 SC、ゴム SD

    本体が金属環なしの合成ゴムで出来ており、軸に障害物があり軸端からの挿入ができない場合,一個所を切断して使用されますが、あまりむずかしいシーリングには使用出来ません。
    使用限界の目安 圧力 0MPa

    フェルト溝用として使用され、一般にグリース及びダストシールとして多く使用されます。

    軸付シールは泥水、土砂等の悪条件下にて使用される耕耘機、建設機械等の軸受部に多く使用されます。
    使用限界の目安 圧力 0.03MPa

  • その他の特殊型式オイルシール

    ※使用限界については諸条件により異なります。詳しくは「オイルシールの性能」を参照下さい。